院内ブログ
2012年12月 7日 金曜日
インフルエンザワクチンの効果は?!
毎年、インフルエンザに感染された方から「ワクチンを受けたのに。。。」とガッカリされるかたが数名おられます。
ガッカリしないでください!!
インフルエンザにかかる時はインフルエンザウイルスが口や鼻から体の中に入ってくることから始まります。体の中に入ったウイルスは次に細胞に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいますが、ワクチンはこれを抑える働きはありません。
ウイルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛みなどのインフルエンザの症状が起こります。この状態を「発症」といいます。ワクチンには、この発症を抑える効果が一定程度認められています。
発症後、多くの方は1週間程度で回復しますが、なかには肺炎や脳症などの重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方もいます。これをインフルエンザの「重症化」といいます。特に基礎疾患のある方やご高齢の方では重症化する可能性が高いと考えられています。
ワクチンの最も大きな効果は、この重症化を予防する効果なので、
"ワクチンを受けてなかったら。。。" と考えれば、"受けてて良かった" になりますね!
投稿者 医療法人久保田医院